1:現状把握――台東区・東京都心の最新市況と注目ポイント

台東区の中古マンション価格、過去数年での伸び

・台東区の中古マンション価格(70㎡想定)は、直近1年間で約22.0%上昇直近3年間で約31.4%上昇というデータがあります。

・また、台東区の中古マンションの平均取引価格(2024年)としては約 4,555万円(取引件数480件)。専有面積・築年数など条件によってバラツキはありますが、売り出し・成約の目安として参考になります。

公示地価・土地価格の上昇

・台東区の2024〜2025年の公示地価では、住宅地で前年比 +6.1%、商業地で +9.1% の上昇が報告されています。

・土地価格相場でも、台東区は東京都全体の平均を上回る水準で、下町・都心接近エリアとしての地価上昇が鮮明です。

東京23区全体との比較

・東京23区の中古マンション(70㎡換算)価格は、2025年6月時点で 約1億0,333万円 と報告されており、14ヶ月連続で上昇中。台東区の物件も、このトレンドに連れて上昇していると考えてよいでしょう。

・東京都全体での中古マンション価格上昇率、70㎡あたりで2015年→2024年の間に 約58.7% の上昇、東京23区では 約62.3% の上昇というデータがあります。これに比べると台東区の上昇率(直近数年)はほぼ同等かそれ以上の伸びを示しているケースも。

2:直近の変化――台東区で“売却に有利/注意すべき”要因

売却に有利な要因

  1. 需要の高まりと交通・利便性の強み
    台東区は上野、浅草、根岸、千駄木など人気エリアを含み、山手線・銀座線・日比谷線・都営浅草線など多数の路線が利用可能。駅近物件が好まれる傾向が強く、高い需要を維持しています。
  2. 土地価格・地価の上昇が底支え
    公示地価・土地の取引価格ともに上昇傾向が続いており、地価上昇がマンション売却価格にも良い影響を与える要因となっています。特に住宅地・商業地ともに前年比で+5〜9%という上昇率は、所有者にとっては資産価値アップの裏づけになります。
  3. 供給の制約と競争の激化
    新築マンションの供給が減少しており、中古物件の需給逼迫が生じているエリアが多い中、台東区も例外ではありません。再開発エリアや駅近物件であれば、買い手の競争が生じやすい状況です。

注意すべき/不利な要因

  1. 金利上昇・ローン条件の厳格化
    日本全体で住宅ローン金利の上昇傾向が見られ、借入条件が以前より厳しくなってきています。これにより、購入希望者の価格上限が制約されるケースが増えています。
  2. 物件の条件での二極化
    築年数が古い、駅から遠い、専有面積が狭い、小規模な物件など、条件による価格差が拡大しています。台東区では「築浅・駅近・広さ・管理状態」がより重要になってきました。
  3. 規制・税制の変化リスク
    転売規制・税制改正・都市計画など、政策的な変数が今後も価格に影響を与える可能性があります。また、地価公示データや用途地域の変更などが売却条件に影響を及ぼすこともあります。

3:売却を成功させるための戦略と“今だからこそできること”

以下のステップは、台東区でマンションを売却しようとしている方が、より高値で・スムーズに売るための具体的な道筋です。

STEP01

  • 台東区でも地域・駅・階・築年数によって査定額に大きな差が出ます。上野・浅草・根岸などの人気駅近エリアと、少し駅から離れたエリアとでは価格差がその物件の売却額に直結します。
  • 複数の不動産会社で査定を受け、過去の成約事例や現在の成約価格データを比較することで、自身の物件の見込み価格がより明確になります。

STEP02

  • 内外装のリフォームや照明・設備の更新、共有部の清掃と管理状態の改善など、視覚的・感覚的に「手入れが行き届いている」という印象を与えることが価格を左右します。
  • インスペクション(住宅診断)や法定点検記録、管理組合の修繕履歴などを整理しておくことで、買い手に安心感を与える材料になります。
  • 写真だけでなく、間取り図・動画・VR内覧も活用し、遠方の買い手や初見の人にも魅力を伝えられる準備を。

STEP03

  • 市場の価格トレンド(月別・四半期別)をチェックする。東京23区の70㎡あたり中古マンション価格は、2025年6月時点で 約10,333万円。台東区の物件もこの水準のトレンドに連動することが多いため、この数値を参照しつつ価格設定をするのが有効。
  • 季節要因を意識する。年末・年度末、春の引越しシーズンなど、不動産取引の動きが出やすい時期を狙う。
  • 売り出し価格は交渉を見越して多少余裕を持たせる。値下げ交渉が入ったときにも“妥協できる範囲”を考えておく。

STEP04

  • ポータルサイト、不動産仲介サイト、SNS、動画・VRなどあらゆるチャネルで物件情報を見せる。特に台東区は観光・文化的価値の高さから、東京外・海外の買い手にも注目されやすいため、広域発信が有効。
  • 内見対応を柔軟に。週末・平日夜間の見学対応や、オンライン内見なども整える。
  • 特典・付帯サービスを明示する(家具付き、設備更新済み、管理費等の条件の明確化など)。

STEP05

  • 公示地価や用途地域の変更予定、有効宅地制度の見直し、建築基準の改定など、行政の動きを確認しておく。台東区・東京都の発表をフォローすることが重要。
  • 固定資産税・相続税・譲渡所得税など、売却に関連する税制の負荷をあらかじめ試算しておく。

公式データを使った価格推移比較

以下データソース「東京カンテイ 市況レポート」「土地公示地価」「台東区の中古マンション取引価格データ」など。

年度東京23区 70㎡ 中古マンション平均価格(万円)*台東区 中古マンション平均取引価格(万円)*
2021約 9,200約 4,000〜4,500
2022約 9,800約 4,300〜4,800
2023約10,300約 5,000〜5,400
2024約10,800約 5,100〜5,600
2025
(5月または6月)
約10,300〜10,500約 5,800〜7,900
(最新売却相場データにより)
* 数値は東京カンテイ等の最新データとクラモア等の売却相場参照からの試算。専有面積70㎡の中古マンション想定。

4まとめ

台東区のマンションを今売却することには、過去数年の上昇トレンド、公示地価の顕著な上昇、23区全体の強い価格帯維持など、多くの追い風があります。もしあなたが

「自分のマンションがいくらで売れるか精密に知りたい」
「どの時期・どの条件で売り出すのがベストか相談したい」
「写真や動画、内見準備など具体的なアドバイスがほしい」

ということであれば、ルームキューブ株式会社にぜひご連絡ください。私たちは台東区・上野・浅草・千駄木などの地域に精通しており、最新の公的データを活用した査定と売却戦略をご提案いたします。

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